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もらってきた畳の加工・・・

畳をもらってきたのですが、部屋にはまらないので加工してもらえますか?と、お電話をいただきました。

 

よくあるのが、それほど良くない物をもらってきてしまい対応に苦慮する事が多々あります。

どんな畳をもらってきたのか興味深々でお伺いしました。

 

玄関先に立てかけられてある畳をチラッと見て、ん?

お宅にお邪魔して畳を拝見してさらに、んんん!!

けっこういい畳表が付いてるんじゃない!?

 

お客様から

畳をもらってきた経緯をお聞きすると、解体するお家から『欲しい物があったら何でも持っていっていいよ』と言われて畳をもらってきたそうです。

これは大正解!とても良い畳表の付いている畳でした♪

 

 

 

 

 

畳の横の部分に何やらハンコで名前があります。この辺を見ただけで期待大!

名入りには良い物が多いのです。

ちょっとかすれていますが、六代目・・・十平  その前の名字は?

野? その前は・・・ ここまで見ればピンっときましたよ!

畑野さんの畳表だ!

私の店ではまだ使った事がありませんでしたが、とても良い畳表ですね♪

ぜひ使ってみたいと思わせてくれる畳表です。

Facebookで繋がっている熊本のイ草農家さんです。

まだお会いしたことは残念ながらないのですが、次回熊本へ行った際にはお会いしたい方です。

 

 

このもらってきた畳ですが、当初はサイズのみ合わせて納める予定でしたが、加工する部分が多かったので裏返しをする事にしていただきました。

 

ほどよく黄金色になっていて、まだちょっともったいない感じでしたが、やはり中側もとてもキレイな状態でした。

 

見てください!この艶やかな光沢。

ぎっちり織り込まれたイ草。使い込むほどに黄金色に変わっていく様子を楽しめる畳表ですね(^^)

 

畳のサイズを合わせるのに微妙な切り落としをするので

包丁を使って手で切り落としました。

お恥ずかしい話ですが、久しぶりにワラ畳を切りまして、一ヶ所切るのに4回くらいかかってしまいました(汗)

若かった頃は2回くらいで切って、紙一枚分を残してサッと包丁を滑らせて切る事にカッコよさを感じていました(笑)

 

修業時代には公団住宅の仕事で一日に何十枚も手で切り落として、手に豆ができて大変な事もあった事も、今ではいい思い出です。

 

完成した畳をお客様の所へ納めて、『すごいキレイになるんですね!』と喜んでいただけました♪

やはり良い品質の物はひと味違いますね。

 

話に夢中で完成した写真を撮り忘れてしまったのが悔やまれます(泣)