
畳替えのご相談でよくいただくのが、「イ草と和紙畳、どっちがいいんですか?」というご質問。
どちらも人気の素材ですが、じつはその成り立ちや価値観に大きな違いがあります。
私たち畳工房マルヤマでは、どちらも取り扱いながらも、天然素材である“い草”の畳をおすすめしています。
その理由は単なる素材の違いではなく、「モノづくりのあり方」そのものにあります。
天然素材と工業製品の違い
■ 天然素材:誰が、どんな想いで作ったかが見える
イ草は、一本一本が熊本の農家さんの手によって育てられた自然素材です。
畳表として完成するまでには、田植え、管理、収穫、乾燥、織り…と多くの手間と技が込められています。
作り手によって仕上がりが違う。だからこそ、生産者の想いと技術が“品質”になるのです。
そして、年月とともに変化していく天然い草の表情には、唯一無二の“味わい”があります。
上質なイ草で作られた畳は、数年経ってもキレイさが続き、むしろ深みが増していきます。
写真提供:平住産業
■ 工業製品:均一で便利。でも個性はない
一方、和紙畳(樹脂加工された和紙表)は、工場で大量に均一に作られた畳表。
いつでも同じ品質、同じ色、同じ触り心地。性能は安定していて便利ですが、「誰がどんな想いで作ったのか」は見えません。
もちろん、カビ・汚れに強く、耐久性や手入れのしやすさといった機能性に優れているため、使う場所や目的によっては非常に便利な選択肢です。

それでも「イ草」をおすすめする理由

私たちがイ草畳をおすすめするのは、自然の恵みと人の手が合わさって生まれる“本物の畳”の良さを知ってほしいからです。
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イ草ならではの香りが、心を落ち着かせてくれる
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日本の風土に合った調湿効果で、空気を整える
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時間とともに変化していく風合いも魅力
そして何より、“顔の見える生産者”が育てた素材だからこそ、責任を持ってお届けできます。
私たちが扱う畳表は、信頼する熊本のイ草農家さんが丹精込めて育てたものです。
比較まとめ:イ草と和紙畳、どちらが自分に合う?
項目 天然イ草 和紙畳
香り ◎癒しの香り △ほぼ無臭
風合い ◎年月のうつろいを楽しめる 〇均一でシャープ
お手入れ △湿気に注意 ◎水拭き可能
カビ・ダニ耐性 △換気・手入れ必要 〇水分を含まない
耐久性 〇高品質イ草は長持ち ◎摩耗に強い
カラーバリエーション △自然色 ◎多数あり
まとめ|“素材を選ぶ”ということは、“考え方を選ぶ”ということ
熊本で勉強させていただいた農家さんと
い草と和紙畳、どちらを選ぶかは、見た目や機能の違いだけでなく、
「何を大切にして暮らしたいか」という価値観の選択でもあります。
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自然素材のぬくもり
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作り手の見える安心感
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時間とともに深まる風合い
こうした魅力を感じてくださる方には、ぜひい草畳を手に取っていただきたいと思います。
畳工房マルヤマでは、品質の高いい草畳を一枚一枚丁寧に仕上げ、敷き込みまで責任を持って対応しています。
ご相談・見積もりは無料です。まずは実物を見て、比べてみませんか?
▶【無料相談・サンプル見比べ受付中】
熊本産のい草、和紙畳、それぞれの実物を見ていただけます。
長野市で畳替えをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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