
畳のある暮らし、気持ちいいですよね。
でも「掃除の仕方が分からない」「カビやダニが心配…」という声もよく聞きます。
今回は、長く畳を使っていただくための「基本のお手入れ」や「季節の注意点」、そして「トラブル対応法」まで、畳屋の目線でまとめました。
ぜひ参考にして、気持ちの良い畳生活をお楽しみください。
畳工房マルヤマでは、お届け前に「集塵機でお掃除」「抗菌処理」を行い、敷き込み後には仕上げの拭き掃除をしています。
完了後に「お手入れガイドブック」「お手入れの仕方」などをお渡してご説明しています!

日常のお手入れ|基本編
畳は自然素材。ちょっとした気配りで、心地よさが長く続きます。
普段は、お部屋を閉め切りにせず風通しをこころがけて下さい。
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掃除機は“畳の目”に沿って
ゆっくりと優しくかけましょう。ゴシゴシと横にかけるのは傷みの原因に。
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拭くなら“乾拭き”が基本 (拭き掃除をしてお届けします。基本は拭き掃除不要です)
新しい畳は水分を吸収しやすいので、水拭きはシミや変色のもとになります。乾いた布で軽く拭いてください
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直射日光を避けて
強い日差しは畳を日焼けさせます。レースカーテンなどで日差しをやわらげると安心です。
気を付けてください|意外と知らないNG習慣

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濡れた雑巾でゴシゴシ拭く → 変色・シミの原因に
- 重ね敷きはNG→畳の上に絨毯や上敷きを敷いたままにすると、カビやダニの原因に。できるだけ畳は“呼吸”させてあげましょう。
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果物など水分を含むものを直置き → スイカ、桃などは、おぼん、トレイなどの上に置きましょう
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家具を引きずる → 表面が裂けたり傷がついたりします
→ フェルトや板を敷いて予防しましょう
カビ・ダニ対策は「湿気とホコリ」をためないこと
畳にカビやダニが出ると、「やっぱり畳って面倒…」と思いがちですが、実は原因の多くは“湿気とホコリ”。
浮遊しているカビ菌などを留めないことが基本です。
発生しやすい条件は…
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温度25℃以上
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湿度70%以上
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空気の流れがない場所
対策のコツ
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晴れた日は窓を開けて風通しを
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除湿機やエアコンの「ドライ」モードが効果的
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扇風機で空気を動かすだけでも◎
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掃除はこまめに。ホコリをためない習慣を

トラブル対応|もしもカビやダニが出てしまったら?
▶ ダニが出たら
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掃除機で丁寧に吸い取る
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換気をしっかり行う
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可能なら畳を上げて除湿機で乾燥させるとベスト
▶ カビが出たら
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消毒用アルコール(または台所用漂白剤)を染み込ませた布で、優しく拭き取る
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固く絞った雑巾で水分を拭き取り
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最後にしっかり乾燥させる(扇風機・ドライモードなど)
畳の寿命とお手入れのタイミング
畳は「表面(畳表)」を裏返したり、新しいものに張り替えたりして、何度も使える優れた素材です。
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裏返し(畳表をはがして裏面を使用):新調から3~4年が目安
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表替え(畳表を新品に張り替え):5~6年が目安
※早めのお手入れが、きれいな状態を保つコツです。
最後に|迷ったらお気軽にご相談ください

畳は日本の暮らしに根ざした、やさしくて賢い床材です。
ちょっとしたお手入れで、10年、20年と快適に使い続けられます。
「ちょっとカビっぽいかも?」
「家具の跡が気になる」
そんな時は、どうぞお気軽にご相談ください。
畳工房マルヤマでは、施工後も安心していただけるよう、手入れ方法のご案内やご相談を承っております。
フリーダイヤル:0120-4153-17
LINEでお問い合わせ→LINEで問い合わせ
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 新しい畳に水拭きはしてもいいですか?
A. 基本はNGです。
新しい畳は特に水分を吸いやすいので、水拭きをするとシミや変色の原因になります。
お掃除の際は乾いた布での乾拭きがおすすめです。
Q2. 畳の上にカーペットやラグ、上敷きを敷いても大丈夫?
A. あまりおすすめできません。
畳は呼吸する自然素材。上に敷物をかぶせると湿気がこもり、カビやダニが発生しやすくなります。
どうしても敷きたい場合は、こまめに剥がして風を通すなどの工夫を。
Q3. カビが生えてしまったらどうすればいいですか?
A. アルコールで優しく拭き取ってください。
消毒用アルコールまたは薄めた漂白剤を含ませた布で、ゆっくり拭き取りましょう。
その後、固く絞った雑巾で拭き、扇風機や除湿機でしっかり乾かしてください。
Q4. 畳にダニが出たときはどう対処すればいい?
A. 掃除と除湿がカギです。
まず掃除機で丁寧に吸い取りましょう。可能であれば畳を上げて、除湿機や日陰干しで乾燥させると効果的です。
換気を良くして、ダニの住みにくい環境を保つのが予防にもつながります。
Q5. 畳の寿命ってどのくらい?
A. 裏返しで3~4年、表替えで5~6年が目安です。
日常の使用状況によっても異なりますが、早めの手入れが長持ちの秘訣。
状態を見ながら、適切なタイミングで裏返し・表替えをご検討ください。
Q6. 家具の跡がくっきり残ってしまいました…
A. 軽いへこみなら直せることがあります。
軽度な跡なら、霧吹きでうっすら湿らせ、濡れタオルを当ててアイロンをかけると目立たなくなる場合があります。
※熱しすぎには注意!詳しくはご相談ください。
Q7. 果物の汁などをこぼしてしまったら?
A. すぐに乾いた布で吸い取り、固く絞った雑巾で軽く拭いてください。
その後、しっかり乾燥させましょう。放っておくとシミやカビの原因になります。
果物は畳に直置きせず、おぼん、トレーなどに置きましょう。