更北中学校ジョブフェスタに参加しました|畳の魅力を伝える職業体験


はじめに:地域の中学生とふれあう貴重な1日

7月3日、長野市立更北中学校で開催された「更北ジョブフェスタ」に出展しました。
地域の中学2年生 約160名を対象に、畳職人の仕事を体験してもらうブースを担当。
普段なかなか触れることのない“畳の世界”を、五感で味わってもらえる1日となりました。

手縫いで畳を仕上げる!職人の仕事に挑戦


まずは実際の畳を使って、「畳縁を手縫いで留める」体験をしてもらいました。
専用の針や道具を使いながら、慎重に手を動かす姿はとても真剣。

「こんなに力がいるなんて!」
「まっすぐ縫うのが難しい〜!」

 

という声も上がり、畳職人の仕事の奥深さに触れてもらえた様子でした。

畳の縁部分を手縫いしている中学生の様子。畳専用の道具を使って、縁をしっかり縫い止めている場面。
当社スタッフが指導のもと、畳の手縫いにチャレンジ!初めての針仕事に真剣な表情で取り組んでくれました。

世界に一つだけ!オリジナル畳コースターづくり


続いては、畳素材を使った小物づくり体験。
イ草を使ったコースターに、色とりどりの畳縁やマスキングテープで装飾し、個性豊かな作品が次々と完成しました。

「お母さんにプレゼントしたい!」
「もっと作りたい〜!」

 

と、創作意欲全開。畳が“敷くだけのもの”ではなく、“楽しく作れる素材”としても魅力的であることを実感してもらえたようです。

畳素材のコースターに畳縁やマスキングテープを使って装飾する中学生たち。机の上には多彩な素材が並んでいる。
畳素材を使ってオリジナルコースターづくり!思い思いのデザインで、個性あふれる作品ができました。

香りのおみやげも大好評!


体験の最後には、畳表の“ヒゲ”部分を袋詰めにした「畳の香り袋」をプレゼント。
玄関や靴箱に置いていただくと消臭効果もあり、イ草の香りにはリラックス効果もあります。

 

「テスト勉強の机に置いたら、点数上がるかもよ〜」と話すと、
先生からも「じゃあ、教室も畳敷きにしてほしいなあ」とうれしいひと言をいただきました(笑)。

畳表の端材「ヒゲ」を束ねたもの。イ草の香りが強く、袋詰めにしてプレゼントにも使える。
畳表の「ヒゲ」部分を小袋に入れておみやげに。イ草の香りでリラックス&消臭効果も!

生徒の声から伝わる喜びと興味


体験を終えた生徒たちからは、こんな声も届きました:

「普段できない仕事の体験ができてよかった!」
「家の畳を替えたばかりだから、すごく興味が持てた!」

 

短い時間ではありましたが、「ものをつくる楽しさ」「誰かに喜んでもらう嬉しさ」を感じてもらえたようで、私たちもうれしくなりました。

私たちが伝えたいこと


畳をきれいにすることで、お客様から「ありがとう」「気持ちいいね」と喜んでいただける。
その一言が、私たちの仕事の原動力です。

 

また、畳は日本独自の文化であり、自然の力とともに生きる“循環”の象徴でもあります。
畳職人として、伝統と現代の暮らしをつなぐ役割を、これからも大切にしていきたいと思います。

畳工房マルヤマ株式会社が更北中学校ジョブフェスタで配布した紹介資料。「未来に伝えたい、畳のしごと」をテーマに、お客様の「ありがとう」が原動力であること、畳の手仕事の重要性、日本文化としての畳の魅力について説明されている。右側にはお客様の手紙の写真とQRコードが掲載されている。
当日の資料。私たちの仕事についてまとめました。
畳工房マルヤマ株式会社による「畳のリサイクル性と環境性」を説明する資料。イラストで稲作から畳床製作、使用後の土への還元までを示し、畳が自然のサイクルの一部であることを紹介。天然のイ草には香り・肌ざわり・呼吸するような力があると説明し、工業製品との違いにも触れている。最後には「ありがとう」と「日本の心」をつなぐ仕事であるというメッセージが記載されており、QRコードでYouTubeの網戸張り替え動画も紹介されている。
資料2 畳は昔からリサイクルが可能な自然にやさしい敷物だと説明。

今後のイベント出展予定


今後も、畳の魅力を体感できる活動を続けていきます!

 

  • 畳の小物づくりワークショップ:現在準備中。詳細はブログやSNSでお知らせします。

  • 「篠ノ井軽トラ市」出店予定:8月〜11月の第4日曜日、8:00~ 篠ノ井駅前にて出店中!実物の畳素材や小物販売も予定しています。 包丁、ハサミ研ぎもしています。普段畳屋さんに合うこともないかと思います。畳やお家の事などご相談も承ります!お気軽にお立ち寄りください。

おわりに


 

 

今回のジョブフェスタを通じて、畳の魅力が少しでも中学生の心に届いていたら嬉しいです。
「畳の仕事って、なんかいいな」「物を作るのって楽しいな」と思ってくれる子が一人でもいたら、それが私たちの宝物です。