畳替えというと、「古くなった畳を引き上げて、新しい畳に入れ替えるだけ」と思われがちです。
しかし実際には、仕上がってしまうとお客様の目には見えない部分にこそ、仕上がりの美しさと長持ちの秘訣があります。今回は当店(畳工房マルヤマ)が畳を引き上げる際に必ず行っている作業をご紹介します。
1. 畳の状態チェックと採寸
まずは現在の畳がどのように傷んでいるかを確認します。色あせやささくれだけでなく、隙間やデコボコの状態を丁寧にチェック。
畳は一枚ごとに微妙なサイズが異なるため、ミリ単位で採寸し直します。この工程を怠ると「畳が浮く」「隙間が空く」といった不具合につながります。実は、この下準備が仕上がりに大きな差を生むのです。


ぱっと見はキレイに納まっているように見えますが
私たちはお部屋の状況を歩き回って確認します。畳の巾のズレ、柱との畳の付き方など違和感を探します。
そして、隙間があれば畳を部屋のどちらかに寄せて巾など適正に揃うようにします。
長く使ううちに畳も縮む事もありますが、最初から空いてたのでは? と思うような隙間にも出会うことがあります。
隙間があるとゴミが落ちてしまい衛生的にも良くありませんので私たちではキッチリ納まるように採寸をします。

柱などがあると、敷居との段差、柱のねじれなどがあります。
丁寧に寸法を確認します。
ここをしっかり測っておかないと歪んだ畳を作ってしまい別なところが空くことになってしまいます。

家具などがあり測りずらい場所は一度畳を外して測ります。
見た目では見逃してしまう事も確認することができます。

この場所には柱と寄せに段差がありそれが原因で畳の巾が合っていませんでした。
畳の補修をする際にはその段差に合わせて切り欠きにすることで畳の巾が合いキレイに納まることになります。
2. 畳を引き上げた後の床板掃除
畳を搬出した後は、床板を専用の掃除機で丁寧に清掃します。普段は畳に隠れてしまう部分なので、このタイミングでしかお掃除ができません。
ホコリやゴミを取り除くことで、お部屋の空気もリセットされ、気持ちよく新しい畳を迎える準備が整います。
また、掃除をしながら床板の状態も確認しています。湿気の有無、シロアリの被害は無いかなどを見ています。
畳替え時にシロアリの被害を見つける事もよくあります。私たちと長年お付き合いのあるシロアリ駆除の業者さんもいるので、もしもの場合もすぐに対応できます。

3. ご希望に応じて畳を天日干し
天気の良い日には、お客様のご要望に応じて畳を外に干すことも行っています。太陽の光と風を通すことで畳がサッパリし、室内の湿気対策にも効果的です。昔ながらの知恵を活かしながら、現代の暮らしに合わせた清潔さをご提供します。
季節によって置き方も替えます。夏場はアスファルトが熱を持つので直に置いて太陽の熱と、地面の熱で乾燥させます。
夏場ですと翌日まで畳に熱が残っています。

4.畳の補修
補修作業は手で触りながら、へこんでいるところへ イ草やワラなどを入れて平らな状態にします。
そうする事で段差が無くなり畳が擦れることを防げますので長持ちにつながります。
畳表の下になり見えませんが、このひと手間で差が出ます。
補修をして畳の隙間、巾が揃いキレイに納まりました。
まとめ:見えない部分こそ、仕上がりに差が出ます
畳替えの仕上がりを美しく、長く快適に保つためには「畳を引き上げた後の下準備」が欠かせません。
私たち畳工房マルヤマは、長野市を中心に畳替え・畳新調・表替えを承りながら、お客様の大切なお住まいを守るために“見えない部分”にも徹底してこだわっています。
畳替えをご検討中の方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。お部屋の空気がガラリと変わる心地よさを体感していただけます。
無料のご相談も承ります。
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