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「障子を長持ちさせるコツ|張り替え前の洗い・掃除・補修の大切さ」

障子張り替えの前にここまでやります!プロの丁寧な下準備とは


障子の張り替えというと、「古い紙をはがして新しい紙を貼るだけ」と思われがちです。
しかし実は、その前の“下準備”こそが仕上がりを大きく左右します。
当店では、紙を貼る前に必ず桟(さん)の洗い・掃除・補修を行い、きれいに整えたうえで新しい障子紙を張っています。
今回は、その丁寧な工程をご紹介します。

ただ紙を張り替えるだけじゃない。下準備が仕上がりを左右します


障子の桟は木でできているため長年の使用でホコリや汚れがたまったり、ゆがみが出てくることがあります。
そのまま新しい紙を張ってしまうとシミがでたり、たるみやシワの原因になることも。
見た目の美しさや耐久性を保つためには、まず“桟の状態を整えること”がとても大切なのです。

STEP1 古い障子紙をきれいに剥がして“洗い”ます


まずは古い障子紙を丁寧にはがします。
紙を無理に引っ張ると桟が割れてしまうこともあるため、水を含ませながらゆっくりと作業します。
紙を外した後は、桟に残ったホコリをブラシなどで払い落としてから古い糊や汚れを洗い落とします。

ホコリを事前に払っておかないと洗った際に黒ズミとして残ってしまいます。
黒ズミがある場合は、柔らかいスポンジで優しくこすってきれいに。

 

この「洗い」をきちんとしておくことで、新しい障子紙がしっかりと密着し、仕上がりの美しさが長持ちします。


STEP2 桟のホコリ・汚れを掃除したらしっかり乾燥


洗った後は、日陰の風通しの良い場所でしっかり乾燥させます。
日に当てすぎると木の歪みなどがでてしまうのでなるべく直射日光は避けています。

湿ったまま紙を張ると木からアクがでて黄色く紙に浮き出てしまう事があるので完全に乾くのを待つことが大切です。

STEP3 桟のゆがみや割れを補修して“まっすぐ”に整える


長く使われた障子では桟が少し歪んでいたり、割れが生じていることがあります。
このまま紙を張ると仕上がりにシワなどが出てしまうため、割れた部分は木工用ボンドで接着し、
必要に応じてクランプで固定して乾かします。
欠けた部分は小さく削った木片を当てて補強することもあります。

 

桟をきちんと直しておくことで障子全体がピンと張り、美しく仕上がります。

 

欠けてしまった桟は保存しておくことをお勧めします。張り替え時に渡していただくとそれを使って補修ができます。

STEP4 乾燥を確認してから新しい障子紙を張ります


補修が終わって桟の乾燥を確認したら
表面を軽くペーパーで整えいよいよ新しい障子紙を張っていきます。
このように下準備を丁寧に行うことで紙がピシッと張れ、長く美しさを保つことができます。



まとめ|見えない部分こそ丁寧に。だから美しく長持ちします


障子張り替えの仕事は見た目以上に細かな気配りが必要な作業です。
紙を貼るだけでなく、洗い、下地を整え補修することで仕上がりの美しさと耐久性が大きく変わります。

お客様からは「ここまで丁寧にしてくれると思わなかった」「新品みたいに明るくなった」と喜ばれることも多く、
その一言が私たち職人の励みになっています。

 

障子のたるみや破れ、汚れが気になってきたらぜひ一度ご相談ください。
見えないところまで丁寧に仕上げ、気持ちのよいお部屋づくりをお手伝いいたします。

 

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