「障子の張り替えは何日くらいかかりますか?」
お客様からよくいただくご質問です。
障子紙を張る作業そのものは、それほど長い時間はかかりません。しかし、美しく長持ちする仕上がりにするためには、紙を張る前の下準備がとても重要です。
畳工房マルヤマでは、障子紙を張る前に洗浄・乾燥・下地調整を丁寧に行っています。そのため、お預かりしてから数日お時間をいただく場合があります。
今回は、障子の張り替えに時間をいただく理由をご紹介します。
なぜ障子の張り替えはすぐ終わらないのですか?
障子張りで最も大切なのは、紙を張る作業ではありません。
実は、その前の下準備が仕上がりを大きく左右します。
下準備が不十分だと、
- シミが出る
- シワになる
- 紙が浮く
- 剥がれやすくなる
といった問題が起こることがあります。
だからこそ、見えない工程にしっかり時間をかけています。
障子を洗うのはなぜですか?

古い障子紙を剥がした後は、障子全体を水洗いします。
長年使われた障子には、
- ホコリ
- 古い糊
- 手垢や汚れ
が付着しています。
これらをきれいに落とすことで、新しい障子紙がしっかり貼れる状態になります。
特に気を付けているのが、ホコリの除去です。
ホコリが残ったまま作業をすると、後からシミの原因になることがあります。そのため、洗浄前には細かなホコリまで丁寧に取り除いています。
なぜ半日以上乾燥させるのですか?

洗浄後はすぐに障子紙を張りません。
半日以上かけてしっかり乾燥させます。
乾燥が不十分なまま障子紙を張ると、木の内部に残った水分によってアクが表面に出てくることがあります。
すると、せっかく張った新しい障子紙に黄色いシミが発生してしまう場合があります。
そのため、見た目には分からない工程ですが、乾燥時間をとても大切にしています。
障子紙を張る前にサンドペーパーをかける理由
十分に乾燥した後は、障子の桟(さん)をサンドペーパーで整えます。
洗浄後の障子を見ると、一見きれいに見えても細かな毛羽立ちやささくれが残っていることがあります。
【写真:サンドペーパーで桟を整えている様子】
こうしたささくれを残したまま障子紙を張ると、
- 糊が均一につかない
- 紙が浮きやすくなる
- シワの原因になる
ことがあります。
そのため、一枚一枚状態を確認しながら下地を整えていきます。
実際にこんなささくれが発生しています


洗浄後の障子には、木材の繊維が起き上がり、このようなささくれが発生することがあります。
特に古い障子や長年乾燥を繰り返してきた障子ではよく見られます。
この状態のまま障子紙を張ると、せっかくの仕上がりに影響してしまいます。
下地調整前と調整後の違い
こちらが下地調整前の状態です。
細かな毛羽立ちや凹凸が残っています。
そして、こちらがサンドペーパーで丁寧に整えた後の状態です。
表面がなめらかになることで、
- 糊が均一につく
- 障子紙が密着する
- シワを防ぐ
といった効果が期待できます。
紙を張ってしまうと見えなくなる部分ですが、仕上がりを左右する大切な工程です。
よくある質問
障子紙にシワができる原因は何ですか?
主な原因は、
- 下地の凹凸
- 乾燥不足
- 糊ムラ
などです。
畳工房マルヤマでは、洗浄後の乾燥と下地調整を十分に行ってから障子紙を張っています。
張り替え後にシミが出ることはありますか?
木材の状態によってはアクが出ることがあります。
そのため当店では、洗浄後に十分な乾燥時間を設け、シミが発生しにくい状態を作ってから施工しています。
まとめ

障子張りは紙を張る作業と思われがちですが、実際には下地づくりが仕上がりを決めます。
畳工房マルヤマでは、
- ホコリ除去
- 水洗い
- 十分な乾燥
- 下地調整
という工程を丁寧に行ってから障子紙を張っています。
そのため少しお時間をいただくことがありますが、長く気持ちよく使っていただくための大切な作業です。
見えない部分こそ丁寧に。
これからも一枚一枚、心を込めて仕上げてまいります。
障子張りでお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
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フリーダイヤル:0120-4153-17

